UKジャズ界のカリスマ、シャバカ・ハッチングス率いるサンズ・オブ・ケメット、新アルバム発売決定

© Udoma Janssen

サックス奏者、ソングライター、哲学者、作家として活躍するUKジャズの最高峰アーティスト、シャバカ・ハッチングス率いるグループ「サンズ・オブ・ケメット」が、新アルバム『ブラック・トゥ・ザ・フューチャー』をリリースすることを発表。あわせて、同作から「ハッスル」の先行配信がスタートするとともに、ミュージック・ビデオ(MV)も公開されている。

Youtube:Sons Of Kemet, Kojey Radical - Hustle ft. Kojey Radical

前作『ユア・クイーン・イズ・ア・レプタイル』と同様、テナー・サックス~ベース~ツイン・ドラムという珍しい編成は変わらずだが、次世代UKラッパー、コジェイ・ラディカル、シカゴを拠点にするバンドリーダー兼ヴォーカリスト、エンジェル・バット・ダヴィド、アメリカの詩人、ムーア・マザー、彼らの前作にも参加したジョシュア・アイデヘン、イギリスの伝説的なグライムMC、D Double Eなどの著名なヴォーカリストを迎えたダイナミックな作品に仕上がっている。

昨年、シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズとしてリリースした『ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー』にも見られるように、ここ数年、シャバカがリリースする作品には、忘れられた神話を発掘し、過去の音を解き明かし、未来へのテーゼを提示するという共通のテーマが内在されていた。

ジョージ・フロイドの死とそれに続くブラック・ライヴス・マター運動の抗議活動を受けて、シャバカが感じた怒りとフラストレーションを外に向かって表現した政治的に痛烈なパワフルな歌詞で始まる本作もその例外ではない。メッセージを確かな音楽テクニックと豊かな音色が支え、アート作品として絶妙なバランスを保っている。

ジョージ・フロイドの死を発端に全世界に広がったブラック・ライヴス・マター運動に強く共感をしたというシャバカは本作に関して「このアルバムには力、記憶、癒しを呼び起こすための音楽を込めました。ブラック・パワーのために努力することの意味を再定義し、再確認するための流れを表現しています。」と語っている。

アルバムに込められた意味については聴き手にもゆだねたいとし、「聴く人の文化的背景が意味を創り出してくれたらと思っています。人類が進歩するためには、未来に向けて黒人であることの意味を考えなければなりません。」と話した。

また今回公開となったMVにもシャバカの思いが強く反映され、2人のダンサーが内的な限界を超えようとする様子、闘いの二面性を描いたという。

シャバカはこのMVに関して「ストUKジャズ界のカリスマ、シャバカ・ハッチングス率いるサンズ・オブ・ケメット、新アルバム発売決定ーリーがすすむにつれ、自分の中にある異なるふたつの思いが和解し、一体となる様子を表現しました。わかりあうことで、初めて再生への道を歩みだすことができるのです。」と語っている。

■リリース情報

サンズ・オブ・ケメット

『ブラック・トゥ・ザ・フューチャー』

リリース日:2021年5月14日

品番:UCCI-1049 (SHM-CD)   

価格:2,600円+TAX

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