アイドルグループ「SKE48」の平田詩奈(21)が31日でグループを卒業する。「SKEには長く続いてほしいです」という平田がラストインタビューでフルマラソン出場やCM出演など密度の濃いアイドル活動を振り返った。SKEメンバーとして最後に平田がファンに伝えたかったこととは――。
――SKEを3月31日で卒業する
平田 もともと芸能界に憧れがあってモデルやアイドルのお仕事をやってみたいと思っていたんです。高校2年生のときにSKEの8期生オーディションに合格したんですが学校が芸能活動禁止だったので2回レッスンに参加しただけで辞めることになって…。私は学校を辞めてでもSKEの活動を続けたかったのですが親が「高校はちゃんと卒業してほしい」と。高校を卒業するタイミングで第3回AKB48グループドラフト会議があってそこで地元のSKEに入ることができたので本当に良かったです。
――アイドル活動はどうだった?
平田 たいへんなことも多かったけど楽しかった気持ちの方が全然あります。ステージに立つ前に覚えることや努力しなければならないことがたくさんありますけど、ステージに立つと本当に幸せでした。ユニット「カミングフレーバー」のメンバーに選ばれたこともうれしかったです。
――特に印象に残っている出来事は
平田 「名古屋ウィメンズマラソン2019」に参加して42・195キロを走ったことですね。当日は雨で途中、もう無理だと思いました。東海テレビさんの密着取材でずっと撮られてたのですが、顔とかも気にしてられない(笑い)。走る事しか考えられないんです。でも沿道に多くのファンの方が応援に来てくださって声を掛けてくださったり、旗を振ってくださったり、皆さんの応援のおかげで走り切ることができました。同期の大谷悠妃ちゃんも沿道で応援してくれたんです。走り終わった後は足がガクガクで立つのにも必死という感じでしたが達成感はすごかったし幸せな体験でした。それから松井珠理奈さん、須田亜香里さん、野村実代さん、青海ひな乃ちゃんと5人で「和食麺処サガミ」さんのCMに出演させていただいたこともいい思い出です。
――ファンの応援は力になった
平田 SKEの良さはファンの方が熱く応援してくださることと、コンサートやイベントのときにメンバー全員が一つにまとまってやるところだと思うんです。そしてSKEは地元を盛り上げるということを軸に考えているじゃないですか。名古屋にこういうグループがあるということはとってもいいことだと思うし、もっともっと盛り上げていけるんじゃないかなと思います。だからSKEにはずっと長く続いてほしいし、もっと多くの人に愛されるグループになってほしいですね。
――今後の夢や目標は
平田 夢だったアイドルになれましたが、モデルになるという夢はまだかなえられてないので挑戦したいなという気持ちはあります。ファッションにかかわるお仕事もしてみたいですね。
――アイドルとしてのラストメッセージを
平田 私はSKEでいろいろな経験をすることができました。本当に入って良かったです。すごく楽しい3年間でした。「自分らしくマイペースに活動してくれればいいよ」「しぃちゃんはそのままでいいから」といつもファンの方たちは優しくて声を掛けて下さって感謝しています。今はコロナ禍で握手会もなくて、そういう時期に卒業発表したのはすごく申し訳ないなという気持ちがあるんですけど、たくさんのアイドルがいる中で私を見つけてくれて、応援してくれてありがとうございました。皆さんのおかげで私は本当に幸せでした。