【大相撲】照ノ富士が明かした「夫人」と「師匠」への思い

照ノ富士(左)はドルジハンド夫人に感謝(代表撮影)

日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲夏場所(5月9日初日、国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇照ノ富士(29、本名・ガントルガ・ガンエルネデ=伊勢ヶ浜)の大関昇進を正式に決定した。

両ヒザの故障や内臓疾患などで一時は序二段まで転落しながらも大関復帰を果たした照ノ富士は「周りで支えてくれた方たちが、みんな自分のように喜んでくださっている。それが何よりうれしい」と充実の表情を見せた。

2月には3年前に結婚したモンゴル出身のツェグメド・ドルジハンドさん(26)と挙式。直後の場所で最高の結果を収め「奥さんにいい報告ができる? そうですね。苦しい思いをさせてきたので。だからこそ、これからいい姿を見せて幸せにしてあげたい」。最大の理解者への恩返しはまだ道半ばのようだ。

また、引退を考えながらも説得を続けてくれた師匠の伊勢ヶ浜親方(60=元横綱旭富士)にも感謝の言葉を口にする。

「辞めたいという気持ちを、病気を治すことに専念する気持ちにさせてくれたのは師匠。だからこそ今の結果が出ているわけですから、こういう形で元の位置に戻ったのもすべて師匠のおかげ。もっともっと稽古に精進して上を目指していきたい」

苦難を乗り越えた男はここから新たな道を切り開くつもりだ。

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