長崎市の整体院「Flow」は、手軽にタンパク質を摂取できる食パン「ダンベルパン」を販売している。100グラム中の含有量は従来の食パンの1.4倍。ダイエットや筋肉を付けたい人、食が細いお年寄りらにお薦めという。製造は同市の障害者就労支援施設が担い、障害者の自立支援にもつながっている。
タンパク質は、筋肉を作る栄養素。トレーニングをしないままでは、20歳を過ぎると筋肉量が徐々に減り、けがのリスクが高まる。食事だけで1日に必要なタンパク質を摂取するのは難しく、不足分を補うためにプロテインを活用する人が増えているという。
こうした状況もあり、Flowの中島祐樹さん（32）が発案。依頼を受けた同市西山4丁目の就労継続支援A型事業所「ワークショップあさひA」の支援員、深堀雄大さん（33）がプロテインの種類や配合量を変えて試作を重ねた。
牛乳由来のホエイプロテインを使用。ふわふわの食感と、プロテインが苦手な人でもおいしいと感じる味にこだわり、仕上げた。6枚切りのパン1枚で、ささ身1本分（10グラム）のタンパク質を摂取できるという。1斤580円、2斤1080円。週に2回、同事業所で製造し、同市稲佐町のFlowなどで販売している。
