フィリピン政府お墨付きの伝統料理 期間限定、六本木の2店で 【にっぽん食べ歩き】

 日本ではまだなじみの薄いフィリピン料理をハードロックカフェ東京(東京・六本木)とトニーローマ六本木店の2店が期間限定で提供する。フィリピン観光省との合同企画で、伝統料理の持ち味を生かしつつ両店の特徴の米国風アレンジを加えた4品を楽しむことができる。(共同通信=中村彰)

ポークシングとレタス

 「ポークシングとレタス」(1400円)は小さくさいころ状に切った豚肉と野菜を焦げるギリギリまで炒めた料理で、フィリピンを代表する一品。ショウガの効いた具材にしょうゆベースのたれ、ライムの果汁を絡め、レタスで包んでいただく。かみ応えのある肉とシャキシャキのレタスのハーモニーが楽しい。

パンシットビーフン

 「パンシットビーフン」(1400円)はフィリピンの定番料理の一つ。豚肉、鶏肉、エビ、野菜とビーフンを炒める。味付けはこれもしょうゆベース。レモン汁をかけると、とてもさっぱり。祝い事で食べることが多いという。

イナサルチキンサンドイッチ

 「イナサル」とは、マリネ液に浸して炭火で焼き上げる調理法。「イナサルチキンサンドイッチ」(1400円)のマリネ液には、フィリピンで人気のかんきつ類のカラマンシーが使われている。隠し味にレモングラス、チキンの上にはライム風味のコールスローがあしらわれ、爽やかな後味だ。

トゥロンマンゴーソース

 デザートには「トゥロンマンゴーソース」(880円)が用意されている。バナナの揚げ春巻きで、マンゴーソースと、たっぷりの生クリームを付けて食べる。思いのほか甘さは控えめで、すんなりとおなかに収まった。

トニーローマ六本木店(1階)とハードロックカフェ東京(2階)の外観=東京・六本木

 フィリピン観光省のニール・P・バレステロス東日本代表は「現地の食材とは多少違いがあるが、入国が可能になったらフィリピンでぜひ本場の味を楽しんでほしい」と話していた。

 両店でのフィリピン料理の提供は4月30日まで。「ポークシングとレタス」はトニーローマ六本木店、「パンシットビーフン」「イナサルチキンサンドイッチ」はハードロックカフェ東京での限定販売。

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