「早く一人前になる」「好奇心持って仕事」各地で入社式・入庁式

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辞令交付を受ける神戸市民病院機構の新入職員=1日午前、神戸市東灘区向洋町中6(撮影・鈴木雅之)

 新型コロナウイルス禍で2度目の新年度を迎えた1日、兵庫県内でも入庁式や入社式が開かれた。昨年は感染予防のため式の延期や中止が相次いだが、今年は対策を徹底させて再開した企業も。新社会人は、不安を抱えながらも新たな一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルスの重症患者を受け入れる神戸市立医療センター中央市民病院など4病院を運営する神戸市民病院機構(神戸市中央区)は、神戸・六甲アイランドの神戸ファッションマートで、看護師ら349人の辞令交付式を開いた。

 同機構の橋本信夫理事長は「コロナ関連の風評被害もあったが、応募者は例年より多かった。壁に当たることがあっても、志を忘れないで」と呼び掛けた。

 看護師の野口茉夕さん(22)は、駅で倒れた男性に心臓マッサージをする看護師を見て医療の道へ。「コロナで1年間実習がなく、臨床で通用するか不安。経験や技術、感染対策を身に付け、早く一人前になりたい」と表情を引き締めた。

 兵庫県公館(同)であった県の新規採用職員辞令交付式には、新職員276人がマスク姿で臨んだ。国歌は音源を流すのみで、辞令で名前を読み上げた際の返事を取りやめた。

 7月の任期満了での退任を表明している井戸敏三知事は「新しき未来を担っていただく皆さんに、夢と希望を託す。チーム兵庫の一員として頑張りましょう」と訓示を述べた。

 川崎重工業(同)は神戸・ポートアイランドの神戸国際展示場で2年ぶりに入社式を開き、新入社員約230人が出席。PCR検査で全員の陰性を確認するなど入念な対策を行った。

 橋本康彦社長は「製品や業務に愛着を持ち、社会課題の解決に貢献してほしい。コロナ禍でも前を向いて立ち向かおう」と訓示。新入社員代表の三浦貴斗さん(22)は「熱意と好奇心を持って仕事に励み、会社の発展に貢献したい」と応えた。

 東京から淡路島へ本社機能の移転を進める総合人材サービスのパソナグループは、淡路市の淡路夢舞台国際会議場で入社式を開催。新入社員や契約社員ら計約200人が参加した。

 本社機能移転では、2024年5月末までに約1200人が島内に移る計画。式は17年から島内で開いているが、20年はオンラインにしたため、現地では2年ぶり。南部靖之代表(69)が地方創生への活躍を期待し、代表者に辞令を手渡した。(古根川淳也、井川朋宏、中務庸子、上田勇紀)