伝統の黒酢仕込み始まる、鹿児島

つぼで発酵・熟成

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黒酢を仕込む坂元醸造の醸造技師=1日午前、鹿児島県霧島市福山町

 鹿児島県霧島市福山町の黒酢造り老舗「坂元醸造」で1日、黒酢の春の仕込み作業が始まった。つぼで発酵・熟成させる江戸時代からの伝統製法。醸造技師高橋利也さん(34)は「例年より暖かいので、酢酸菌が活発になる。飲んだ人が元気になれるよう、作業を頑張りたい」と話した。

 桜島や鹿児島湾を見渡せる高台にぎっしりと敷き詰められたつぼに、原料の米こうじと蒸し米、地下水を、職人が手作業で流し込んでいった。1年以上かけて屋外で発酵・熟成させ、まろやかでこくのある風味に仕上げる。

 この地区では温暖な気候などから、約200年前に黒酢造りが始まったという。