【ヤマハレディース葛城】弾道測定器を自腹購入の山下美夢有が首位発進

山下美夢有

ゴルフの国内女子ツアー「ヤマハレディース葛城」初日(1日、静岡・葛城GC=パー72)、7バーディー、1ボギーの66で回った山下美夢有(19=加賀電子)が首位タイで発進した。好スコアの要因は、最高額モデルだと250万円する弾道測定器を購入し、ショートゲームの精度アップに取り組んでいたこだと明かした。

ピンに絡んでパットも入る。この日の山下は3番で132ヤードを9番アイアンで2メートルに付けて初バーディーを奪うと、続く4番は4メートルを決める。

10番は6メートル。13番は5メートルを決めて伸ばすと、14、16番では8番アイアンで作ったチャンスを確実にモノにする。

17番でボギーを叩いたものの、18番パー5は85ヤードの3打目を52度のウェッジで2メートルに寄せてバーディーフィニッシュした。

昨年の後半から「100ヤード以内が苦手だったので、そこでベタピンに付けられればバーディーがとれると思って練習してきた」と打ち明ける。
5ヤード刻みぐらいで打てる距離感を養ったのは、様々な距離の目標に向かって打つ昔ながらのやり方ではなく「トラックマン(弾道測定器)のデータを見て、こうやって打つと何ヤードと覚えていった」という。

このトラックマン。最高額のモデルは税込みで247万5000円。山下はこれを自前で購入し、徹底的に距離感を磨いていった。

先週は事前に自分へのご褒美で720万円の米国車「カマロ」を買っていた岡山絵里(24=ニトリ)が優勝した。

今週も、高額の自己投資をした選手の優勝となるか。

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