4月1日にオープン 山口市産業交流拠点施設 「山口県ナンバーワンのビジネス街」を目指して

 山口市が「山口県ナンバーワンのビジネス街」を目指して整備を進めている「小郡都市核」の中心的存在「山口市産業交流拠点施設」が、JR新山口駅北口に、4月1日にオープンした。3日(土)と4日(日)には、市民向け「まちびらきイベント」も催される。

▲関係者10人がテープカット

 同施設は、整備に向けた調査が2010年度に始められ、2015年度に計画策定。2019年4月から工事が進められていた。事業費は約110億円で、全体の延べ床面積は2万3087平方メートル。ホール棟の①KDDI維新ホール、産業交流スペースの②メグリバ、スポーツクラブなどが入る③メディフィットラボ、④アカデミーハウスで構成されている。

▲JR新山口駅北口そばの立地

 ①は、メインホールと大小12の会議室、スタジオを備える。メインホール(7月に供用開始)は、県内最大の2000席の収容能力を誇り、音響や通信面で最新の技術を備えている。座席は可変型で、講演会、展示会、コンサートなど、さまざまな規模や用途で使用できる。また、会議室は連結しての利用も可能。最も大きな部屋は265平方メートルで、294人を収容できる。

▲最大2000席収容のメインホール

 ②は、県内最大級のコワーキングスペース(オフィスとして利用のできる空間)、シェアキッチン、チャレンジショップなどを完備する。

▲シェアキッチンとチャレンジショップ(奥)

 ③には、スポーツクラブ、整形外科クリニック、薬局が入居する、健康寿命の延伸を目指す施設だ。

▲メディフィットラボの外観

 ④は、学生や若手社会人を対象とした人材育成施設。定員は21人で、すでに満室となっている。

 さらに、山口商工会議所の「広域ビジネスサポートセンター」、やまぐち産業振興財団、山口しごとセンター、山口新卒応援ハローワーク、山口県福祉人材センターも入居する。有料駐車場は3カ所に計518台分を、無料駐輪場も366台分を備えている。

▲開放的な通路

 また、施設の東側(新山口駅側)には「出会いの広場」、西側には「地域交流広場」が設けられ、イベント等と連携した利活用や、市民・施設利用者間の交流・コミュニティづくりが見込まれている。

 「新山口駅ターミナルパーク整備」ではこれまで、「南北自由通路」「橋上駅舎」「北口・南口駅前広場」「県道新山口停車場長谷線」(令和通り)など、県都・山口の陸の玄関にふさわしい駅空間・駅前広場の形成の整備が進められてきた。今後は、民間による隣接地の再開発が予定されている。

  

 3日と4日には「まちびらきイベント」 体験会やトークセッション

 「まちびらきイベント」は、3日と4日に同施設で開かれる。  

 ①では、メインホールの映像や音響の体験会が、両日午前10時から午後3時までの毎正時に、計12回開催される。

 ②では、3日午前11時から正午までトークセッション「次は、チョコレート市狙ってます! チョコレート事業の今後の展開」、同日午後2時から4時までトークセッション「まちの魅力の探し方」、4日午後1時から3時までトークイベント「カフェの新装開店オーナーに聞く、カフェ経営のリアル」がある。

 ③のスポーツクラブでは、半額の500円で利用できる「ワンコイン施設利用体験」が両日午前10時から午後8時まで。薬局では両日午後1時から4時まで「体組成計・血流計測定無料体験」が実施される。また、3日午後2時から4時まで「ロコモ健診・体成分測定無料体験」が、4日午前11時からと午後2時から「歩き方&足のマッサージ無料教室」が開かれる。

 さらに、ホワイエ・自由通路では、3日に「チョコレートマルシェ」と「ハンドメイドマルシェ」が、4日に「まちびらきマルシェ」が開催され、様々な商品を購入できる。時間は、両日とも午前10時から午後3時まで。

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