1886年以降、達成者の出ていない150奪三振150塁打の大記録
4月1日(日本時間4月2日)に開幕する今季のメジャーリーグ。エンゼルスの大谷翔平投手は投打“二刀流”としての復活が期待されており、米メディアでは134年間出ていない投手として150奪三振、打者として150塁打の「150/150」の達成を予想している。
この大胆な予想を展開しているのは米メディア「CBSスポーツ」だ。「2021年シーズンの21つの大胆な予想」として様々な予想を展開。その中で大谷が史上4人しか達成していない「150/150」の大記録を達成するのでは、と展望した。
マイク・アクシサ記者による記事では「エンゼルスの二刀流の天才、ショウヘイ・オオタニが健康でフルシーズンプレーできること以上に私が望むことはない。彼はこのスプリングトレーニングでは、投打において素晴らしかった。この最高に才能ある選手が、今シーズン、素晴らしい活躍をするだろうと、この春に楽観的にならなければ、いつなるというのだ」と指摘。オープン戦での好調ぶりから今季の活躍に期待を寄せた。
「今シーズンに彼が『150/150クラブ』の仲間入りをする、と大胆に予想する」とするアクシサ記者。150奪三振と150塁打は過去に4人しか達成しておらず、いずれも1880年代のこと。1886年にボブ・カラザーズ、デーブ・ファウツ(いずれもセントルイス・ブラウンズ)が達成して以来、134年間出ていない記録となる。
「実現にはオオタニが健康を維持することが第一条件」
今季、大谷は先発ローテに入った。記事では2018年の成績を参考に「2018年、オオタニは9イニングで、平均11の三振を奪った。彼の才能と、リーグ全体で三振が増加していることを考えれば、この数字は持続可能だ。それをもとに計算すると、150の三振を奪うためには約125イニングが必要となる。だから、先発、22~23回程度といったところだろう。エンゼルスのローテーションは今季6人なので、オオタニの先発の機会は少なくなるが、それが彼が健康でいることを助けるかもしれない」と達成は可能とみる。
150塁打に関しては、無事に1年間プレーできれば、不可能ではない数字だ。記事でも「昨年、打者としてのオオタニは酷かったが、2018と2019年の2年間で打率.286、出塁率.351、長打率.532、本塁打40、打席数792で塁打数が378だった。これをもとにすると、150塁打を達成するには315打席が必要になる」と言及。2018年、2019年はともに150塁打をクリアしている。
アクシサ記者は「この大胆な予想が実現するには、オオタニが健康を維持することが第一条件だ。しかし、私は、これが実現すると思っている。彼はこの春、ファンタスティックだった。健康なオオタニは、球界で最も楽しみなプレーヤーであることは絶対に間違いない」とする。135年ぶりとなる偉大な記録。その達成が予想されるほど、2021年の大谷は期待に満ち溢れている。(Full-Count編集部)