国際通りをウェブ上で再現する「バーチャル国際通り」の制作に向けたクラウドファンディングで、3月31日までに目標額(500万円)を超える約611万円が集まった。4月中に公開を予定している。
開発は、ゲーム制作などを手掛けるあしびかんぱにー(那覇市、片桐芳彦代表)と、那覇市国際通り商店街振興組合連合会(真喜屋稔理事長)が共同で取り組んでいる。
パソコンで閲覧でき、スマートフォンには未対応。バーチャル空間上で国際通りの散策や、ネット通販サイトに接続して買い物もできる。例年国際通りで8月に開かれている「一万人のエイサー踊り隊」も、今回はネット上での開催が検討されている。片桐代表は「体感・体験できるようなものにし、リアルなイベントとも連携していきたい」と語った。
かつて国際通りに存在し、通り名の由来にもなった「アーニーパイル国際劇場」も、芸能発信の場として再現する。三線や島唄のバーチャル配信のほか、ご当地VTuber(バーチャル・ユーチューバー)「根間うい」によるライブなども予定する。
開発資金を募るクラウドファンディングでは、返礼品に各店舗の商品を採用するなどした。連合会の真喜屋理事長は「多くの寄付の期待に応えられるよう、国際通りを盛り上げていきたい」と喜んだ。