【全日本】ジェイク 諏訪魔&宮原にレスラー廃業通告「専務業と営業に専念してもらいます」

会見後、諏訪魔(左)に「肩たたき」したジェイク

全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」(9日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で開幕)で初優勝を目指すジェイク・リー(32)が、3冠ヘビー級王者の諏訪魔(44)と前王者・宮原健斗(32)の〝肩たたき〟を予告した。

ジェイクは芦野祥太郎(31)が率いた「アンファンテリブル」のメンバーをごっそり引き抜き「トータル・イクリプス」を立ち上げた。以降は傍若無人の振る舞いが増し、CCの会見が行われた1日には「僕が見ているのは大田区のメインで3冠を奪うこと。CCはその前夜祭にすぎません。手段を問わず、優勝すればそれでいい」と5月16日の東京・大田区総合体育館大会で諏訪魔からベルトを奪うと明言した。

さらに「それは全て諏訪魔のため、全日本のためですよ」とした上で「いつも彼は『俺は全盛期』と言ってますが、実際は度重なるケガでボロボロじゃないですか。そろそろ『もう、いいんだよ』って言ってあげないと。女子プロレスに行ったのは会社を盛り上げるためだろうし、小川直也にスカされたのは歯車が合ってないだけ。それも、専務業に集中すればうまくいきますよ、きっと」と指摘した。

鋭い舌鋒は宮原にも及び「僕が3冠を取ってリングの中心になれば、宮原も得意の営業活動に集中できる。大好きなテレビにも存分に出ればいい。そこで全日本を宣伝してきてください」と不敵な笑みを浮かべた。

「専務・諏訪魔、営業・宮原、3冠王者ジェイク・リー。この〝3本の矢〟で来年の50周年イヤーに向かうのが団体にとって一番いいんです」。不気味さを増すばかりのこの男が、祭典に嵐を呼びそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社