V長崎 ホームで4位甲府戦 浮上のきっかけつかめるか

上位とのホーム戦で浮上のきっかけをつかみたいV長崎の吉田監督=さいたま市、NACK5スタジアム大宮

 サッカーの明治安田J2第6節は3、4日、各地で計11試合が行われる。開幕節以来勝ちがなく、1勝1分け3敗(勝ち点4)で19位のV・ファーレン長崎は3日午後2時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で3勝1分け1敗(同10)の4位甲府と対戦する。何としても連敗を止めて、浮上のきっかけをつかみたい。
 負けが込んでいるV長崎は3月31日、何か手を打ちたいと急きょ全体練習を公開した。一般市民を練習場に入れるのはコロナ禍以降で初。前日の告知にもかかわらず、ファンクラブ会員の200人超が駆けつけた。
 声を出せないため、サポーターは横断幕や応援旗を持参して拍手で激励。「こういう苦しい状況だからこそ、選手とともに戦いたい」「私たちは支えているからね、ということは信じてほしい」などとエールを送る様子がクラブ公式ユーチューブに投稿されている。
 サポーターの熱い思いを目の当たりにして、選手たちも気合が入った様子。富樫は「このような中で練習できる幸せを久しぶりに感じた。ファン、サポーターがいてこその自分たち。一緒に戦うチームメートみたいに思っているホームで勝ち続けたい」と5試合ぶりの勝利を約束した。
 直近2試合で1ゴール7失点。守備の立て直しが優先事項となる。今節の甲府は昨季4位で今季も現在4位と好調。前節に初黒星を喫したが、今季は複数失点をしていない。V長崎にとっては昨季第41節で昇格の可能性を絶たれた因縁もあるだけに、ホームでリベンジしておきたい。
 吉田監督は「まずは組織として、攻守において全員がしっかりと戦う」と必勝を誓っている。

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