「妻が息子連れ去った」橋本崇載八段 大好きな将棋を捨ててまで訴えた異常事態

日本将棋連盟から引退発表の後に…

日本将棋連盟は2日、「ハッシー」の愛称でファンから人気のある橋本崇載(たかのり)八段(38)が一身上の都合により、同日付で現役を引退すると発表した。昨年10月から同様の理由で、公式戦を休場していた。

さらにこの日、橋本八段は自身のユーチューブチャンネルを開設し、投稿した動画の内容に波紋が広がっている。

「第一話、引退に至るまでの経緯」と題した動画の冒頭で「橋本崇載、令和3年3月31日をもって20年続けてきたプロ棋士を引退する運びとなりました。一時は派手な服装に調子に乗った金髪で棋界の風雲児と言われていた私も、現在情けない坊主頭の単なるニートの38歳でございます」とあいさつした。

続けて引退に至った経緯を「何よりも守らなければならない人がいる。社会問題になっている事象に私は被害者として巻き込まれている。この事実を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思い、このチャンネルで告発することを決意した」と明かした。

橋本八段は「2019年7月に、当時生まれたばかりの息子を妻に連れ去られた」と告白し「私は浮気もしていないし、暴力もしていないし、精神的に追い詰めることもしていない」と訴えた。

コメント欄には「再び将棋界に戻って来られることを願ってやみません」などの声が寄せられていた。

ある将棋関係者は「将棋界は引退したら戻れない。橋本八段は派手な見た目で注目を浴びながらも将棋は真面目で才能があり強かった。休場を続けるのではなく、引退という決意をしたのは、それだけの覚悟があったと思う。今も将棋が好きなはずだし、彼の引退を知ってとても驚いている」と話す。

動画の続編にも注目が集まりそうだ。

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