【2日】長崎の特養でクラスター 県内5市町 5人コロナ感染

新型コロナウイルス感染者の入院状況(1日午後7時現在)

 県と長崎、佐世保両市は2日、4市1町で新たに計5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち長崎市樫山町の特別養護老人ホーム「三重の里」では70代無職男性の感染が判明。同施設の入所者と職員の感染者はこれで計5人となり、クラスター(感染者集団)が発生した。県内の感染者数は計1643人になった。
 長崎市によると、3月30日からこれまでに、三重の里の関係者4人の感染が判明。今回の70代無職男性は、一度陰性となったが発熱の症状があったため再度検査したところ、1日に陽性と分かった。クラスターの関連では延べ150人を検査。入所者と職員計約85人は今後、2週間程度を目安に検査を続けるという。
 長崎市のほか、佐世保、諫早、大村各市と西彼長与町でも各1人の陽性が分かった。佐世保市の10代女性パート従業員は市内陽性者の濃厚接触者。同市は1日、市独自で定めている5段階の感染対策のフェーズを「2」から「3」に引き上げた。5日からは市保健所で全ての感染者に対し、変異株のスクリーニング検査を始める。
 諫早市の10代男子学生は軽症・中等症。2週間以内に県外移動があった。大村市の20代女性は3月27日に県外から転入。29日に発熱し、1日の検査で陽性が確認された。長与町の40代女性は佐賀県の陽性者の接触者。大村市と長与町の女性2人はいずれも無症状。


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