エンゼルス・大谷が今季初安打となる1号2ラン メジャー通算本塁打は日本選手歴代3位に

今季初安打となる1号2ランを放ったエンゼルス・大谷(ロイター=USA TODAY))

エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地アナハイムで行われたホワイトソックス戦に「2番・DH」でスタメン出場。9回に今季初安打となる1号2ランを放った。これでメジャー通算48本塁打となり、城島健司(元マリナーズ)に並び、日本選手歴代3位となった。チームは8―12で敗れた。

この日の大谷は5打数1安打2打点。初回の第1打席ではホワイトソックスの先発、2015年のサイ・ヤング賞左腕・カイケルの内角寄りのカットボールを捉え、痛烈な打球が一塁手を襲い、右翼線へ転々。記録は一塁手の失策だったが、その間に三塁まで進み、3番トラウトの内野安打で先制のホームを踏んだ。

だが、3回の第2打席は空振り三振。5回無死一、二塁で迎えた第3打席は2番手右腕・フォスターの前に空振り三振、7回の第4打席も、3番手右腕・コーペックに空振り三振に倒れた。スプリングトレーニングで絶好調だった打撃がうそのような不振ぶりだったが、それを9回の5打席目で払拭した。

二死二塁、エンゼルスが6点を追う場面で、メジャーでも最高級の守護神の一人とされる右腕・ヘンドリックスに対しフルカウントまで粘ってから、真ん中やや外角の直球を右中間スタンドへ。今季初安打を見事なアーチで決めてみせた。

試合後のオンライン会見で、マドン監督は「初回(の一ゴロ失)は絶対に三塁打だった」と断言。「最後(9回)はいいマッチアップだったね。三振をいくつかしていた後だったから、いい自信につながるだろう。クローザーのヘンドリックスに球数を投げさせたことは、シリーズの残りの試合に影響を与えるから、最後まで戦い続けることが大事」と大谷の健闘をたたえた。

また、マドン監督は4日に先発登板予定の大谷が、3日の試合もDHで出場することも明かした。これまでは登板前日を投手としての調整日にしていたが、大谷の希望とのことだ。

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