中須賀克行「それぞれ速い場所が違うから、タイヤの温存はできなかった」/全日本ロード第1戦もてぎ レース1会見

 4月3日に栃木県のツインリンクもてぎで行われた2021年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦スーパーバイクレース in もてぎのJSB1000決勝レース1を終え、表彰台に登った中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)、渡辺一樹(YOSHIMURA SERT MOTUL)が戦いを振り返った。

中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2021年全日本ロード第1戦もてぎ JSB1000 レース1

■中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:優勝)
「開幕戦ということでとても緊張しました。今年に入ってから流れが少し悪かったから、それを断ち切るためにウイークは走行する時間を増やそうと心がけました。アベレージタイムは変わらなかったから、自分を信じて自分のライディングに集中しました」

「清成選手は決勝までに仕上げてくると思っていたし、アベレージも速かったから、最初はついていくのが大変でした。それぞれ速い場所と遅い場所が違うから、思ったほどタイヤの温存はできませんでした。本当は残り3、5周くらいで仕掛けようと思っていたけど、チャンスがあるときに前に出て、あとは頑張ってブロックすることにしました。去年は出鼻をくじかれたから、まずは開幕戦を優勝でスタートできたのはよかったです」

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第1戦もてぎ JSB1000 レース1

■清成龍一/Astemo Honda Dream SI Racing(レース1:2位)
「作戦は、スタートからリズムよく走りたいという、いつものとおりです。テスト含めてレースウイークも調子がよくなくて、僕のわがままでいろいろなセッティングを試させてもらいました。でも結果タイムが出ず、僕のわがままで元に戻したりの試行錯誤でした。レースにはぎりぎり間に合ったかなという感じで、レース展開は読めませんでした」

「決勝はふたりとも速かったから、ついていってどうかな、ふたりともあきらめてくれないかなっていう他力本願でした。僕が後半ペースが落ちてしまって、久々に20周以上走ったから疲れました」

「悔しかったです。予選までのタイムでは勝てるとは思っていなかったけど、最後まで勝負はできるんじゃないかって感じるものがあったんです。だから、残り10周を切ったあたりから離れていくのを見てるだけで悔しかったです。レース2も簡単ではないと思うけど、全力で、まずはスタート決めて頑張ります」

渡辺一樹(YOSHIMURA SERT MOTUL)/2021年全日本ロード第1戦もてぎ JSB1000 レース1

■渡辺一樹/YOSHIMURA SERT MOTUL(レース1:3位)
「今回は練習走行が一日多かったのが助けになりました。僕の仕事として、先行開発があるので、いろいろ試しながら走っています」

「ウイーク2日目の最後の方でパッケージが決まり、予選はうまく機能したのがひとつの収穫です。大事にしたい決勝は前半の混乱に巻き込まれたのが苦しい展開になった要因です。同じくらいのペースかなと思っていたけど、トップ争いに絡むことができなかったのが残念です。でも事前テストなしでここまでこられたからよしとしたいです」

© 株式会社三栄