中日 虎に痛恨のサヨナラ負け 柳が8回2安打無失点の好投も9回の福が誤算 打線も沈黙

中日は9回に投入した福が誤算だった

中日は3日の阪神戦(京セラ)で0―1のサヨナラ負けを喫した。0―1でのサヨナラ敗戦は2019年以来、2年ぶりだ。

両軍無得点で迎えた9回から、2番手で登板した福が誤算だった。先頭の代打・原口に四球を与えるなど二死一、二塁のピンチを招くと、途中出場の山本に中越えのサヨナラ打を浴び万事休す。しかし、与田監督は福について「こういう緊迫したゲームなので責められないところですね」とかばった。

先発・柳の好投が報われなかった。今季初登板だった3月27日の広島戦(マツダ)では4回4安打3失点KOで敗戦投手に。巻き返しを誓い今季2度目のマウンドに上がると、虎打線を8回2安打無失点、8奪三振と圧巻の投球を披露した。

ところが、打線が沈黙。7安打を放ちながら勝負どころであと1本が出ず、柳を見殺しにした。指揮官は「(早い回に)点が取れれば楽なゲームになりましたけど、そんな簡単にもいかないし、(相手先発の)青柳にもいい投球をされてしまったので、次につなげないといけない」と険しい表情で話した。

8回まで95球と完封ペースで好投していた柳だが、9回の打席で代打・井領を送られた。柳は「スタミナは全然まだ(あった)。でもチームは9回(表に攻撃)があるし、代打は出るだろうなと思って8回は振り絞っていきました。今日良かったからどうというわけじゃなく、また自分でいろいろ次につなげる投球をしないといけない。チームは負けてしまったので、次はチームを勝たせられるようにしたい」と必死に前を向いた。

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