【競泳】圧巻Vの大橋悠依が涙 五輪逃した先輩へ「一緒に行きたかったな」

左から3位の清水、1位の大橋、2位の谷川

競泳・日本選手権兼東京五輪代表選考会初日(3日、東京アクアティクスセンター)、女子400メートル個人メドレー決勝が行われ、日本記録保持者の大橋悠依(25=イトマン東進)が4分35秒14で優勝を果たした。

初の五輪切符を勝ち取った大橋。レース後には「五輪そのものも不透明な部分はある。手放しで喜べるような状態ではないが、目指している場所ではあった。代表権を獲得できたのはホッとしているのかな」と神妙に語った。

その一方で、戦友との共闘は叶わなかった。普段から練習をともにする清水咲子(28=ミキハウス)がまさかの3位に。五輪出場を逃した先輩について話が及ぶと「いろんな選手が頑張っているので、何とも言えないですけど」と涙ぐみながら「やっぱり2017年、18年も咲子さんと頑張ってきたので、一緒に行きたかったなって思いがあった」と言葉をつまらせた。

隣のレーンで泳いだ先輩からは「すごい情けないレースをしてごめん」と謝られたというが「全然そんな風に思わないので、咲子さんの分まで自分が頑張ろうと思っている」ときっぱり。約4か月の東京五輪は、大橋が日本を引っ張る覚悟だ。

また、4分37秒90で2位に入った17歳の谷川亜華葉(イトマン)も初の五輪代表に内定。「水泳を始めたころからの夢だったので、それを実現することができて、すごくうれしかったです」と喜びを口にした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社