旭化成工場 復旧断念検討 火災で損傷大、雇用は確保 延岡

火災で屋上が焼け落ちた「旭化成マイクロシステム」延岡事業所=昨年10月22日午後、延岡市(ドローンで撮影)

 旭化成は3日、火災で操業を停止している延岡市の半導体工場について、既存の建屋の復旧断念を検討していると明らかにした。損傷が大きいためで、今後は新工場の建設も含めて検討する。復旧断念に至れば、半導体の世界的な供給不足に追い打ちをかける可能性もある。火災発生時に844人いた「旭化成マイクロシステム」延岡事業所の従業員については、「グループ内での配置転換などで雇用を確保している」としている。

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