【柔道】GSアンタルヤ大会 女子・浜田尚里がオール一本勝ちでV 男子・原沢&ウルフはともに決勝で敗戦

柔道のグランドスラム・アンタルヤ大会最終日(3日、トルコ・アンタルヤ)、東京五輪代表勢が出場した日本勢は、女子78キロ級で浜田尚里(30=自衛隊)が初戦からの4試合をオール一本勝ちして優勝した。決勝はベアタ・パチュト(ポーランド)を合わせ技で下した。

浜田は得意の寝技を中心に勝ち上がり、パチュトとの決戦も立ち技から寝技に引き込み、2分ほどで勝負を決めた。1月のマスターズ大会決勝で世界女王のマドレーヌ・マロンガ(27=フランス)に敗れた際に左ヒザを痛めて回復具合が心配されたが、その不安も払拭する闘いぶりだった。

一方、男子100キロ超級の原沢久喜(28=百五銀行)は3試合を制して迎えた決勝で、タメルラン・バシャエフ(ロシア)に一本負け。チャンスと見て繰り出した狙った内股をすかされた。1月のマスターズ大会で左肋骨を負傷し、今大会は「試合経験を積みたい」と臨んだが、試合運びに課題を残した。

また、100キロ級のウルフ・アロン(25=了徳寺大職)も4試合連続一本勝ちで決勝に進んだが、ゼリム・コツォイエフ(アゼルバイジャン)に反則負け。相手の執拗な墨返しに防戦一方となり、3つ目の指導を受けて優勝を逃した。右ヒザの負傷で昨年12月以来の実戦は苦戦の連続。決勝までの4試合中3試合が逆転勝ちだったが、頂点には届かなかった。

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