久保建英 オサスナ戦終盤に途中出場も衝撃の「ボールタッチ0回」

久保建英

日本の至宝が受けた仕打ちはあまりにも厳しいものだった。スペイン1部リーグ第29節、3日(日本時間4日)のオサスナ戦でヘタフェのMF久保建英(19)は先発から外れて後半36分からの出場となったが、目立った活躍はなし。試合も0―0で引き分けに終わった。

U―24日本代表として同アルゼンチン代表との2連戦で好プレーを見せていたとはいえ、チームに戻るとベンチ暮らしに逆戻り。スコアレスの状況で投入されたことで得点を狙いにいったが、まるでボールが回ってこない。勝利よりも引き分けの勝ち点1を欲しがった他の選手たちは守備重視でロングボールを蹴り続け、久保は空を見上げるばかり。そのまま試合は終了し、久保はまさかの「ボールタッチ0回」という衝撃的なスタッツだった。

当然、地元メディアも久保の採点は低かった。「アス」紙は1点(最高3点)で「ハイメ・マタの後ろで短時間のプレー。両サイドに何度か流れたが、プレーに関与できなかった」と寸評をつけた。「マルカ」紙に至っては採点すらなかった。

チームはこれで3試合連続引き分けで、勝ち点30の14位。降格圏の18位ウエスカとは勝ち点6差となり、着実に勝ち点を稼いできた効果が出ているが、久保にとっては自分の能力を出せるチームではなくなっている。ボールすら触れない状況で、今後も厳しい立場は変わりそうにない。

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