プロ1号の西武ドラ1渡部が〝代理どすこい〟「山川さんが帰ってきたらやめます」

「どすこいポーズ」を決める渡部健人

〝代理どすこい〟も決まった。西武のドラフト1位ルーキー・渡部健人内野手(22)が、4日のソフトバンク戦(ペイペイ)でプロ初安打を初本塁打で飾った。

和田毅投手(40)の前に、2打席連続空振り三振に倒れていた体重112キロの巨漢砲は6回に輝きを放った。二死一塁からリードを3点に広げる記念すべきプロ1号2ラン。「全然いいところを見せられていなかったので、なんでもいいから振ってやろうという気持ちで打ったのがいい結果につながった」。カウント0―1から和田が投じた2球目カーブを左翼席へ軽々と運んだ。ベンチ前では中継カメラに向かって「どすこいパフォーマンス」を披露。負傷離脱中の主砲・山川穂高内野手(29)の代名詞であるパフォーマンスを拝借して、盛り上げ役でも穴を埋めた。

試合後のヒーローインタビューでは「山川さんが帰ってきたらやめます」と〝代打〟を強調。ユーモラスかつ初々しい受け答えでファンから大きな拍手を浴びた。前日の試合で、外崎修汰内野手(28)が左腓骨を骨折。緊急昇格即スタメンで結果を出した。本塁打以外は3つの空振り三振。粗削りながら魅力はいっぱいだ。ルーキーの価値ある一発が効いてチームは4―2で勝ち、王者ソフトバンクを3タテして5連勝を飾った。緊急事態の獅子にニューヒーローが誕生した。

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