【ヤマハレディース葛城】稲見萌寧が2日連続の66で回り逆転V

稲見萌寧

ゴルフの国内女子ツアー「ヤマハレディース葛城」最終日(4日、静岡・葛城GC=パー72)は、3打差の6位から出た稲見萌寧(21=都築電機)が決勝ラウンドの2日間をいずれも6バーディー、ノーボギーで回り通算12アンダーとして3週前の「明治安田生命レディス」に続く今年2勝目。2020~21年シーズン3勝目を挙げた。

残り84ヤードから3オンさせた18番パー5のバーディーパットは5メートル。この時点で稲見は通算11アンダー。12アンダーで首位だった山下が17番でボギーを叩いたことは知らず「これ(バーディーを)取らないと優勝はないと思っていました」(稲見)。

下りの5メートルは「本当に触るだけ。少しでも(強く)打ったらパーも危ないというライン」だった。

幸いだったのは11、14番と触るだけのパットを経験していたこと。おかげで「いいイメージが出てくれて、触るだけでラインに乗ってくれた」ボールはカップに吸い込まれた。

それでも、1組後の最終組のホールアウトを待つまでの間は「結構心臓バクバクでした」と打ち明けるが、1打差での勝利をものにした。

メンタルが強い方ではない、と自己評価する一方で「究極に追い込まれると力を発揮するタイプ」とも。それを最後のシビアなパットの場面で発揮した。

ツアー通算4勝目も、4日間大会での勝利は初めて。次の目標をやはり4日間で争われるメジャーVと掲げ「明日からまたトレーニングを練習を頑張って、パワーアップしたい」との意気込みを語った。

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