プロ野球の横浜DeNAベイスターズは4日、横浜市中区の横浜スタジアムで広島東洋カープを3―1で破り、今季9試合目で三浦大輔新監督(47)の就任後初白星を挙げた。
先発した4年目の阪口皓亮投手(21)が5回無失点の好投でプロ初勝利。今シーズン初めて1番で起用された神里和毅外野手(27)が三回に先制ソロ本塁打を放つなど、攻守で活躍した。
チームは開幕から球団ワーストタイとなる6連敗(2分け)を喫していた。
◆「やっと勝てた」雨中のファン、初勝利に歓喜
「やっと勝てた」─。プロ野球の横浜DeNAベイスターズが4日、今季初勝利を挙げた。開幕から9戦目、待望の瞬間に本拠地の横浜スタジアム(横浜市中区)は沸き、ファンからは喜びの声があふれた。
クローザーの三嶋一輝投手が最後の打者を打ち取ると、総立ちのスタンドから拍手が降り注ぐ。背番号18のユニホーム姿で友人3人と喜びを分かち合った茅ケ崎市の教員の男性(25)は「今年はいつ勝つのかと思った。現役時代からずっと好きだった三浦(大輔)監督の初勝利はうれしい」と実感を込めた。
チームは開幕から2分けを挟んで6連敗と苦しんだが、横浜大洋ホエールズ時代から応援する東京都内の会社員の男性(46)は「負けるのは慣れていた。きょうの勝ちが楽しみだった」と素直に喜ぶ。
「番長が笑った」。試合後、三浦監督に笑顔が戻ると、東京都江戸川区の女性(28)は思わず涙したという。「ずっとつらい顔をしていたので。きょうはゆっくり休んでほしい」とねぎらった。
もちろん1勝では物足りない。ファンが待ち望むのは23年ぶりのセ・リーグ制覇と日本一だ。横浜市青葉区の会社員の女性(32)は「ここから連勝ね」と気勢を上げた。