河内で学生ら企画イベント 謎解き楽しみ散策

3月に閉校した田原中の運動場で馬車に揺られる参加者

 高千穂町河内で3、4日、謎解きイベント「河内ナゾトキ町探検」があった。地域住民らでつくるNPO法人田原未来プロジェクト(興梠重徳理事長)が主催。馬車も登場し、親子連れら100人以上が地域の散策を楽しんだ。
 人を呼び込み、謎解きをしながら地元の歴史や景色などの魅力を知ってもらおうと開催。運営には、高千穂高や五ケ瀬中等教育学校の生徒有志、地元の小中学生も参加した。
 高校生が中心となって謎解きの問題やストーリーを考えたほか、「宿場町として栄えた河内に、もう一度馬車を走らせたい」と発案。クラウドファンディングなどで100万円以上の資金を集め、実現させた。
 参加者は、地図を手に各地にちりばめられた謎を解きながら約2時間散策。3月に閉校した田原中の運動場で馬車に揺られたり、特産品購入やカフェ巡りをしたりして楽しんだ。
 中心となって運営に携わった高千穂高3年佐藤朱さん(17)は「荷馬車が行き交いにぎわったという昔の河内がよみがえったよう。参加者や地域の人の笑顔を見られてうれしい」と話していた。

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