エンゼルス・大谷 118年ぶりの「2番・投手」で先発出場

大谷翔平(エンゼルス)がメジャー移籍後初めて、先発登板する試合で打席に立つ。大谷は日本時間4月5日午前9時37分プレーボール予定のホワイトソックス戦に「2番・投手」でスタメン出場することが決定。メジャーの長い歴史のなかでも「2番・投手」は珍しく、1903年9月7日(現地時間)のジャック・ダンリービー(カージナルス)以来、実に118年ぶりのこと。ダンリービーは9回12安打7失点で完投して敗戦投手、4打数無安打に終わったが、大谷はどんな結果になるだろうか。

メジャー移籍後、登板の前日と翌日の試合はスタメンから外れてきた大谷だが、エンゼルスは今季、大谷の意思を確認しながら積極的な起用を見せている。日本時間4月5日の今季初先発が決定していたにもかかわらず、同4日の試合に「2番・DH」でスタメン出場。4打数1安打で今季初盗塁も記録した。登板前日に打者として出場したのはメジャー移籍後、初めてのことだった。

また、先発登板する試合でDH制を使わずに打席に立つのは、北海道日本ハムファイターズ時代には経験しているものの、メジャー移籍後の公式戦では初めてとなる。今年のオープン戦では2度テストされており、日本時間3月22日のパドレス戦では「1番・投手」で4回2安打1失点、2打数2安打1四球という見事な活躍を見せた。

DH制を使わずに先発投手が打席に立ったのは、1976年にケン・ブレット(当時ホワイトソックス)が2試合やったあと、2009年のアンディ・ソナンスタイン(当時レイズ)と2016年のマディソン・バムガーナー(当時ジャイアンツ)の2人だけ(ソナンスタインは打順表のミスによるもの)。「2番・投手」となると1903年のダンリービーまで遡らなければならない。

なお、大谷は今日の試合で2018年、2020年に続いて「投手と投手以外で先発出場したシーズン」が3シーズン目となるが、これはボビー・レイス(1935年ブルックリン・ドジャース、1936年と1938年ボストン・ビーズ)以来のこと。大谷の二刀流により様々な記録が掘り起こされている。

© MLB Advanced Media, LP.