【スポーツ専門員】アーチェリー・永峰沙織 共に頑張れる存在に

「また“長崎ってアーチェリー強いね”と言われるようにしたい」と語る永峰=長崎市内

 -2016年リオデジャネイロ五輪後、けがから休養を経て、19年春に拠点を古里へ戻しましたね。状態はどうですか。
 地元に戻って、けがや体調も少しずつ良くなりました。「これからいけそうだな」っていうところにスポーツ専門員のお話をいただいて、いいきっかけをもらえました。今年から本格的に再挑戦していきます。

 -スポーツ専門員としての抱負を。
 競技に集中できる環境をいただけて、本当にありがたいです。国体に向き合うにあたり、学生のころとは違う「責務」を感じています。それは、プレッシャーとかネガティブなものではなく「全うしよう」というポジティブな気持ちです。成績を残すのはもちろんですが、国体に向けて、みんなが一緒に頑張れる存在になりたいです。

 -24年パリ五輪も視野に入れての活動ですね。
 パリに出るために、これから私らしく全部やり切って、24年にどうなるかを見たいと思います。

 -地元の好きなところは。
 ゆっくり時間が流れていて、落ち着きます。大学までずっと佐世保で育っているので、知っている方も多く「みんな見てくれているんだな」という安心感があります。

 -大事にしている言葉はありますか。
 フランスのファッションデザイナー、ココ・シャネルさんの「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい」。個性がないのを悩んでいたときに「自分の持っているものを伸ばしたらいいんだ」と思えました。人間関係が広まり、競技にとってもプラスになりました。
 
 【略歴】ながみね・さおり 佐世保市出身。佐世保商高1年でアーチェリーを始め、3年のインターハイ個人を制した。全日本選手権は長崎国際大1年時を皮切りに2度制覇。国体は2014年長崎、16年岩手大会で成年女子の優勝に貢献した。16年リオデジャネイロ五輪は団体8位。ミキハウスを経て、20年から長崎国際大のコーチを務める。166センチ、27歳。


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