【新型コロナ】ワクチン2回接種の医療従事者、神奈川県内2% 完了見通せず

神奈川県庁

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、神奈川県は5日、これまでに2回接種を完了した医療従事者は対象の2%となる約7400人と明らかにした。約30万人となる対象者全員の配送時期が具体的に示されておらず、県は医療従事者の接種完了の時期は見通せないとしている。

 県によると、県内には医療従事者向けとしてワクチン138箱が配送され、1日時点で接種したのは約3万7千人。2回の接種を完了したのは約7400人となっている。

 国は5月上旬までに医療従事者向けのワクチンの配送を完了させる予定。ただ、県によると、現時点で具体的に示されている県内の配送予定は、5月上旬までで27万人分という。

 また、今月12日からは一部自治体で、医療従事者と並行して高齢者のワクチン接種が始まる。接種業務を担当する医療従事者がワクチンを打ち終えていない場合、高齢者接種の計画への影響が懸念されるとして、県は各医療機関に、接種業務に当たる医師や看護師らを優先させるよう呼び掛ける方針。

 黒岩祐治知事は5日の会見で「医療従事者が打っている最中だが、高齢者の接種が始まる。市町村としっかり連携していきたい」と述べた。

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