平和首長会議再延期 40周年記念兼ね 来年広島で開催へ

 長崎市は5日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年8月に1年延期が決まっていた非政府組織(NGO)平和首長会議の第10回総会を再延期すると発表した。新型コロナの収束が見通せず、海外からの入国などが不透明なため。来年8月に広島市で、設立40周年記念を兼ねて開催する方向で調整している。
 第10回総会は当初、2020年8月に開き、20年までに核兵器廃絶を目指す行動指針「2020ビジョン」に代わる次の指針を策定予定だった。次期ビジョンと行動計画は、今年8月までに理事会をオンラインで開催し、策定する方針。
 平和首長会議は、核兵器のない世界を目指すことを目的に1982年設立。1日現在、165の国・地域の8024都市が加盟している。広島市長が会長、長崎市長が副会長を務め、4年に1度、広島、長崎両市で交互に総会を開いている。

© 株式会社長崎新聞社