対馬に水道、電源不要トイレ「トワイレ」 長崎県内初、市が2基設置

トワイレ設置を受け、テープカットする比田勝市長(右から2人目)ら=対馬市、豆酘崎園地

 長崎県対馬市は、水道と電源を必要としない完全自己処理型水洗トイレ「トワイレ」を市内に2基設置した。県内での設置は初めて。
 九州電力グループの「ニシム電子工業」(福岡市)が開発。し尿を微生物と活性炭フィルターで分解した処理水を水洗に利用する。くみ取りは不要。太陽光発電で稼働する。蓄電機能も備えており、災害発生時は被災地に運んで活用することも検討している。
 同市と九電は1月、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に向けた包括連携協定を結んでおり、設置はその一環。
 厳原町豆酘(つつ)の豆酘崎園地と峰町志多賀の県道沿いに1機ずつ設置した。3月29日に同園地でテープカットがあり、比田勝尚喜市長は取材に「トワイレはきれいで、観光産業に寄与すると思う。今後も整備を進めていきたい」と話した。


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