有権者が「選挙に気づく」きっかけを聞いたら意外な結果に?!ネット投票の実施への賛否は……

選挙ドットコムは日本全国の18歳以上のYahoo!JAPANユーザー2000人を対象に、政治・選挙の情報接触に関するアンケートを行いました。本記事では調査の結果とそこからわかった有権者の政治意識についてご紹介します(調査期日:3月3日)。

支持政党「ない」は62.3%、「ある」は37.7%

「あなたは、普段支持する政党はありますか?」と聞いた結果が上の図です。「ない」という回答が前回の調査と同じく全体の6割を超え、ネットユーザーではいわゆる無党派層が多いということが考えられます。

選挙ドットコムが実施している政党支持率の調査でも2020年4月以降「支持なし」の割合が一貫して6割を超え続けています。

有権者が選挙を認知するきっかけは?

今回の調査では有権者が選挙を認知するきっかけについて質問をしました。「あなたが、お住まいの地域で選挙があることに気づく手段として何が最も当てはまりますか」と聞いた結果が上の図です。
「選挙についてのニュース・報道」「投票所入場券が届いたとき」「選挙ポスター掲示場を目にしたとき」の3つの選択肢で全体の8割以上を占めています。一方で「選挙公報が届いたとき」「候補者等の選挙運動を見たとき」といった選択肢はそれぞれ5%以下という結果となっています。

投票に行く頻度はどれくらい?投票率の低さが話題になる一方で……

「あなたは、お住まいの地域で選挙がるときに投票に行きますか」と聞いた結果が上の図です。
投票率の低さが話題になることもありますが、今回の調査では「必ず投票に行く」が46.9%、「どちらかと言えば投票に行く」が28.2%と、投票に行くと答えた割合が多くなりました。

ネット投票が導入されたら投票に行く頻度は上がる?

「選挙の投票があなたのお手元のPC、タブレット、スマートフォン等の端末からできるようになったとしたら、あなたが投票に行く頻度は今よりも上がると思いますか」と聞いた結果が上の図です。
頻度が上がると思うと回答したのは全体の65.4%に上りましたが、ネット投票が導入されても投票に行く頻度は変わらないと思う、という回答も全体の28.8%を占めました。

もしもコンビニで投票できるようになったら?

投票所を市役所のような公共施設のみならずスーパーなどにも開設する試みや、移動式の投票所の導入なども一部の自治体で広まっていますが、それに関連して近隣のコンビニエンスストアに投票所が設置された場合に投票に行く頻度が上がると思うかを聞いた結果上の図です。

ネット投票の導入について聞いた設問への回答と異なり、最も多かったのは投票に行く頻度は「変わらないと思う」で約半数を占め、次いで「上がると思う」が42.1%でした。

実際にネット投票を導入すべき?

在外邦人の投票での導入が試験段階にあるネット投票を導入するべきかを聞いた結果が上の図です。
最も多かったのは「当日投票・期日前投票ともにネット投票を導入するべき」で56.7%でした。

当日投票のみでの導入、もしくは期日前投票のみでの導入をすべきという回答は合わせて16.3%で、ネット投票を導入するべきではない、という回答は12.4%でした。

調査概要
本記事は選挙ドットコムとYahoo!ニュースによる共同企画で、Yahoo!ニュースが実施したアンケートの結果を活用しています。
アンケートは3月3日、全国のYahoo!JAPANユーザー対象に行い、2000人から有効回答を得ました。
年代別の内訳は18・19歳と20代が合わせて6.2%、30代が18.6%、40代が37.2%、50代が26.4%、60代が9.5%、70代以上が2.2%でした(小数点第二位を四捨五入)。

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