根岸に横浜市大病院「最有力候補地」 市が米軍住宅地区跡地再整備構想

米軍根岸住宅地区(資料写真)

 横浜市は、米軍根岸住宅地区(中、南、磯子区)の跡地利用基本計画と、同跡地を市立大学医学部・市大付属2病院の再整備の「最有力候補地」とする構想を策定した。昨年10~11月に行った市民意見募集の結果を踏まえた形で、市の担当者は「寄せられた意見を参考に、事業化に向けた検討をさらに推し進めたい」としている。

 跡地利用基本計画は、「多世代が息づき、緑と文化の風かおるまち」がまちづくりのテーマ。跡地を「文教」「住宅地等」「森林公園」の3ゾーンに分け、文教ゾーンを医学部・病院再整備の「最有力候補地」としている。

 再整備構想は、老朽化や狭隘(きょうあい)化が課題となっている市立大学医学部(金沢区)と隣接する同付属病院(同)、同付属市民総合医療センター(南区)の機能を集約し、最先端の教育・研究・診療が一体となった総合医療拠点を目指す。

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