「波」テーマに写真展 諫早の鈴木悦子さん

さまざまな風景の中に「波」を捉えた写真展=諫早市、アトリエ向井

 長崎県諫早市の写真家、鈴木悦子さん(71)の第10回写真展が同市東小路町のアトリエ向井で開かれている。「波」をテーマに県内で撮影した約50点が並ぶ。11日まで。無料。
 鈴木さんは2008年に東京から移住。日本写真協会員で、全国公募展「三軌展」や県展などで活躍している。
 池の水面(みなも)に広がる波紋や、光がキラキラと反射した川など波そのものを捉えた他、雲や屋根瓦、麦畑など身近な素材の中に波のイメージを膨らませ、アート感覚で撮影。光と影や鮮やかな色彩が印象的な作品が目立つ。
 本明川の水面に映った建物を、川で遊ぶ親子に見立てた写真は小学校の図工の補助教材に掲載された。10回目を記念し、市長賞に輝いた作品なども展示している。
 鈴木さんは「テーマを通して見ると、身近なものがきれいに見える面白さや、想像力を膨らませる楽しさを味わってもらえれば」と話した。

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