規格外野菜でハートのピクルス 横須賀の無印良品で限定販売 

3日の販売では多くの買い物客が商品を手に取った=横須賀市本町

 規格外になった横須賀産の野菜で作ったピクルス「Pickles Beauty」が誕生した。農家の課題解決を目的に、立教大学の学生と神奈川県横須賀市内の生産者、食品加工会社などで商品化。17、18の両日、学生らが無印良品コースカベイサイドストアーズ横須賀店(同市本町)で販売する。

 ホワイトバルサミコ酢を使い、くせのないまろやかな味が特徴。ニンジンなどの野菜はハートや星の形に型抜きされている。

 同大のゼミで横須賀の地域課題解決に取り組む学生が、曲がったり、割れたりした野菜を活用できないかと考案した。新型コロナウイルスの感染拡大による「家飲み」需要を踏まえ、野菜の素材を生かし、SNS(会員制交流サイト)でも映えるピクルス作りを思い立ったという。

 市内で地域貢献活動をする団体「KAKEHASHI(カケハシ)」と「鈴也ファーム」を営む農家の鈴木優也さん、食品加工を行う「たのし屋本舗」と連携し、半年ほどかけて形にした。

 3日に初めての販売が行われ、「野菜の形がかわいい」と手に取る人の姿もあった。商品開発に携わった同大4年の安杖実優さん(21)は「規格外の野菜の価値を高めたいと考え、イメージ通りの商品ができた」と笑顔で話していた。

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