中日・与田監督も大絶賛の「根尾レーザー」 〝英智級〟スーパー外野手に育つか

肩にも定評がある中日・根尾

中日・根尾昂内野手(20)が〝スーパー外野手〟へ向けて著しい成長を見せている。

6日のDeNA戦(バンテリン)、チームは3―7で敗れて3連敗。そんな中「8番・左翼」で3試合ぶりにスタメン復帰した根尾は、守備で魅せた。

初回二死二塁の守備で佐野の左前打を猛チャージして捕球すると、ワンバウンドながら矢のような本塁返球で、アウトに仕留めた。「刺しに行く準備はできていました。いいボールを投げることができたので、次回もいいボールを投げられるようにしたいです」と、してやったりだ。

与田監督は「あれはもう素晴らしいプレー」と絶賛した上で「あれで乗ってきて、点が取れないにしても根尾のプレーからドラゴンズの勢いがついたなという攻撃にしないといけないところだった」と振り返った。

3月28日の広島戦(マツダ)の左翼守備では飛球に追いつきながらも落球してしまうまずいプレーもあったが、チーム関係者は「むしろ外野手の経験が浅いのによくやっている方だよ。エラーもあるけど、今日のような好プレーの方が期待できる。何事も経験で、外野の守備だけで見れば成長するスピードは非常に速い。根尾の肩が強いのは武器で中日では全盛期の福留、アレックス、英智のようなスーパー外野手になれるのでは」との声もある。

一方、打撃のほうでは、7回に二塁内野安打を放ったが、ここまで打率1割6分と苦しんでいる。ただ、守備でチームに欠かせない戦力となれば、スタメン起用も増えるというもの。打撃は少々目をつぶっても、守備で信頼される選手を目指すのも〝レギュラー定着作戦〟としてはいいかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社