第93回選抜高校野球大会で10年ぶり3度目の頂点に立った東海大相模の門馬敬治監督(51)が6日、横浜市中区の神奈川新聞社を訪れ、優勝を報告した。「ぎりぎりの試合が続いたが、選手がそれぞれの持ち場で我慢強く戦ってくれた」と振り返り、あらためて教え子の奮闘をたたえた。
新型コロナウイルスの影響下での大会。感染症との闘いを余儀なくされたほか、途中からは大塚瑠晏主将(3年)を急性胃腸炎で欠く事態となった。指揮官は「『主将の分まで』とか、『俺が俺が』といった気持ちにならなくていい。少しだけ(自分の働きを)プラスしてくれれば」と、あくまで平常心を保つ大切さを説いたという。
関東・東京地区の最終枠での選出から成し遂げた選抜制覇に、「1パーセントの可能性にかけて練習し春を迎えたが、今大会で1パーセントが100パーセントになった」と充実感をにじませる。春夏連覇へ期待が高まるが、門馬監督は「また一つ一つ、階段を上っていきたい」と一戦必勝を期した。