避難所増設 財政支援を 長崎県市長会議 国、県への提言承認

新型コロナ対策や国、県への要望事項などを話し合った県市長会議=松浦市内

 長崎県市長会議(会長・田上富久長崎市長)は6日、松浦市内のホテルで開いた。県内13市のうち、諫早市を除く12市が出席。国や県に提言する新規議案のうち、災害時に新型コロナウイルス感染症対策として避難所を増やす際、自治公民館等を避難所として活用するのにかかる財政支援制度の創設や、地方創生拠点整備交付金の自由度向上など4項目を承認した。
 このほか▽新型コロナウイルス感染症対策▽九州新幹線等の整備促進▽高速道路網等の整備促進-など5項目の九州市長会議提出議案を選定した。
 意見交換では、65歳以上の高齢者に向けた新型コロナウイルスワクチン接種が話題に。自治体に配布されるワクチンの供給量が少ないこともあり、「接種券の配布で予約が殺到し、医療機関に混乱を招く恐れがある」「年齢をさらに細分化する」「二次離島の優先接種」「老人施設の入所者と職員を一括接種する」など各市が取り組んでいる内容や課題を話した。
 次回は8月26日に平戸市で開く。

© 株式会社長崎新聞社