ヤンキースがオドーア獲得 年俸はほぼ全額レンジャーズが負担

日本時間4月7日、ヤンキースはマイナー2選手(アントニオ・カベーヨとジョシュ・ストワーズ)+金銭とのトレードでレンジャーズからルーグネッド・オドーアを獲得したことを発表した。オドーアは2年2700万ドル分の契約を残しているが、ヤンキースが負担するのはメジャー最低保証年俸のみで、ほぼ全額をレンジャーズが負担するという。現在27歳のオドーアはレンジャーズの戦力構想から外れ、シーズン開幕日にDFAとなっていた。

オドーアはシーズン30本塁打以上を3度マークするなど、強打の二塁手として活躍。ところが、攻守両面で粗いプレーが目立ち、2019年は30本塁打、93打点を記録したものの、打率.205、出塁率.283に終わり、昨季は38試合に出場して打率.167、10本塁打、30打点、OPS.622という自己最悪のシーズンを過ごした。レンジャーズはオドーアから正二塁手の座を剥奪することを決断。今季は三塁へコンバートされ、レギュラー争いからの再スタートとなっていた。

アーロン・ブーン監督は「彼が過去に見せてきた才能を引き出す手助けをしたい。ヤンキー・スタジアムでは左打席からのパワーが生きると思う。ヤンキースの環境と文化に慣れ、今まで以上に才能を発揮してほしい」とコメント。オドーアの復活とさらなる成長に期待を寄せた。

オドーアは新型コロナウイルスの検査など、必要な手続きが完了次第、メジャーのロースターに加わる見込み。主に二塁DJ・レメイヒューと三塁ジオ・ウルシェラのバックアップを務めるとみられる。ブレット・ガードナーとマイク・トークマンが控える外野に比べ、内野の控えは充実しているとは言えなかっただけに、オドーアが復活すればヤンキースにとって理想的な補強となる。

ヤンキースはオドーアの獲得に伴い、ロースターの枠を空けるためにサイロ・エストラーダをDFAとしたことを発表。また、マイケル・キングが代替トレーニング地へ降格となっている。

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