今の時代に求めらる気づきが満載の映画「MISS ミス・フランスになりたい!」、説教くさくなくていいわ〜。

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映画ライターのよしひろまさみちが、今だからこそ観て欲しい映画をご紹介するコラム「まくのうちぃシネマ」第19回目。

今回は……
ミスコンにあまりいいイメージがなくなって久しい今日この頃。それってぶっちゃけ、選ぶ側がルッキズムとセクシズムの塊のような人たちだから、と思っているんだけど、そこに一発くらわしているのがこの作品『MISS ミス・フランスになりたい!』。

主人公のアレックスは、トランスジェンダー? ゲイ?、というよりもQかな。ただ、典型的美人に生まれて、ミスコンの女王が夢という設定。
いいよいいよ、こういう方、絶対いるもの! 男性の体だからこそ、ミスコン向きの特訓を受けるくだりは、想定通りおもしろおかしく描かれていてサイコー!!

でも、観るべきなのは、彼の周りの変化よ。ミスコンの元審査員のエロオヤジに喝入れたり、主催者がアレックスの内面を尊重するようになったり。
この変化こそが、今の時代に求められていること。差別や偏見って、対象者が声を上げて変えるんじゃなくて、それを持っている側が率先して気づき変わらないといけないから〜。それを説教くさくなく描いているの。いや、マジでいいわ〜。アレックスを支える、多種多様な友達の痛快さにも心がスーッとするわよ〜。

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映画:MISS ミス・フランスになりたい!
ストーリー/9歳のときにミス・フランスになることを夢見ていたアレックス。24歳になった彼は、偶然幼馴染に再会し、彼が夢を叶えたことを知る。そこでアレックスも彼のように再び夢に向き合う決意をするが……。

監督:ルーベン・アウベス
出演:アレクサンドル・ベテール 他
配信:現在、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー中

文/よしひろまさみち Twitter@hannysroom
イラスト/野原くろ Twitter@nohara96