相模川で厚木市消防が救命ボート使い訓練 水難事故に備え 神奈川

水難事故に備え、相模川で救命ボートの訓練を行う厚木市消防本部の隊員=厚木市金田

 水難事故に備え、厚木市消防本部は6日、市内を流れる相模川の3カ所で、救命ボートの取り扱いなどの訓練を行った。水遊びやバーべキューの時期を控え、水難事故への対応を確認するのが目的。厚木消防署と北消防署の隊員ら計約50人が参加した。

 圏央道の橋が頭上を横切る同市金田の訓練場所では、水難救助車から救命ボート(長さ約4.2メートル、幅約1.7メートル、重さ約115キロ)を降ろし、船外機を取り付けた後、台車に乗せて水面近くまで運んだ。

 この日は水量は少なめで、隊員が水深の状況を慎重に見極めながら救命ボートを操った。流された人にロープや浮輪を渡すために用いる救命索発射銃の取り扱いも確認した。

 訓練後、厚木消防署の内村隆・警備第一課長は「訓練を生かし、各隊が連携して確実に救助できるようにしたい。水難救助では位置の情報・把握が大切なので、なるべく素早く、正確な119番をお願いしたい」と話した。

 同本部が管轄する厚木市と清川村では昨年、19件の水難事故が発生し、9人が死亡した。

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