ゆるく、楽しく100回目へ 川崎・武蔵小杉「こすぎの大学」

100回目を迎える「こすぎの大学」の歩みを振り返る大坂さん(左)と国谷さん=川崎市中原区

 キーワードは、ゆるく、楽しく─。川崎市中原区の武蔵小杉地区で在住者や在勤者らが集う「こすぎの大学」が9日、100回目の講義を迎える。2013年から市内外の「先生」を招き、異業種、多世代の交流の場として輪を広げてきた。「参加して街の魅力を再発見した」「友達と呼べる人と出会えた」。気が向いたときに遊び感覚で行ける“学びや”は、人口増が続く街に潤いをもたらしている。

 「コミュニティーをつくりたいと参加する人もおり、職場や家庭以外の場所になった。地元の友達が増えたという人も多い」
 武蔵小杉駅前の眼鏡店2代目で「大学」の代表を務める大坂亮志さん(44)は、節目を迎え目を細める。開講に携わるのは区内に事業所があるNECの社員や主婦ら5~6人。毎月第2金曜の夜に武蔵小杉に関わる人を「先生」として招き、行政幹部やアマチュア手品師、元パラスイマー、アイヌ文化伝承者と多彩な顔触れが登壇してきた。

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