ひめゆり資料館展示リニューアル 「非体験世代」を意識 12日開館

 沖縄戦に動員された学徒らの体験や平和の尊さを伝える糸満市のひめゆり平和祈念資料館は7日、12日のリニューアルオープンに向けた作業を説明した。

 リニューアルのテーマは「戦争からさらに遠くなった世代へ」。1989年の開館当時や2004年の最初のリニューアル時よりも、身近に戦争体験者が少なくなった今の世代を意識した。これまでは沖縄師範学校女子部・県立第一高等女学校の生徒からなる元ひめゆり学徒らが中心になり、沖縄戦の様子や亡くなった学友に関する証言などを展示してきた。今回は非体験者の職員らによる提案で、戦後の元学徒をテーマにした展示を追加する。【関連ニュース】
▼「戦争終わったよ」投降を呼び掛けた命の恩人は日本兵に殺された
▼「震える少女」は私 米軍撮影の沖縄戦記録映像 81歳の女性が名乗り
▼コロナで来館者が9割減少したひめゆり資料館の取り組み
▼21世紀の子も「沖縄戦の証言者なんです」 足元の遺骨が刻むメッセージ

© 株式会社琉球新報社