韓国ソウル・釜山の市長選、与党惨敗 大統領選の前哨戦

©ロイター

[ソウル 8日 ロイター] - 韓国で7日、来年3月の大統領選の前哨戦と位置付けられる首都ソウルと第2の都市釜山の市長選挙が行われ、どちらも与党が惨敗した。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は雇用創出や格差是正を掲げて2017年に就任した。しかし公約とは裏腹に住宅価格は高騰し格差は拡大。政治家の性暴力疑惑、北朝鮮との関係悪化などもあり支持率はここ数カ月に過去最低に落ち込んでいた。

文大統領は有権者の厳しい判断を真摯に受け止め、景気回復や不動産を巡る汚職問題に取り組む方針を示した。大統領報道官が明らかにした。

明知大学(ソウル)のKim Hyung-joon教授(政治学)は、文政権の経済政策の失敗、汚職問題、不動産投機問題に国民が審判を下す機会である今回の選挙での敗北によって、文大統領は完全に求心力を失い、レームダック大統領になる可能性があると述べた。

選挙管理委員会によると、ソウルでは保守系野党「国民の力」の呉世勲・元ソウル市長が57.5%の得票率で、革新系与党「共に民主党」の朴映宣候補(39.2%)に勝利した。

呉氏の勝利は出口調査で予想されていた。

25区全てを制して市長に返り咲いた呉氏は、ソウル市の再建に力を尽くし、来年の大統領選挙での政権交代につながるよう努力すると述べた。

釜山では、国民の力の朴亨埈・元大統領府政務首席秘書官が62.7%の得票率で、与党候補の金栄春氏の34.4%を上回った。

選挙委員会によると、ソウル市長選の投票率は58.2%、釜山市長選は52.7%で、地方選では初めて50%を上回った。

*内容を追加しました。

この記事はいかがでしたか?