「困っている人がいたら声掛けしたい」コンビニ店員 特殊詐欺被害を防止

池田署長から感謝状を受け取る川上さん=五島署

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、五島署は7日、長崎県五島市中央町のコンビニ「ポプラ福江中央店」の従業員、川上さつきさん(44)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、3月1日、来店した70代の男性が「当せん金3億円を受け取るため電子マネーを購入したい」「先に2千円振り込まないといけない」と尋ねた。現金自動預払機(ATM)を使うか迷うなどしていたという。不審に思った川上さんは、詐欺の可能性があると説明し、同署に通報した。
 池田聡署長が感謝状を贈呈。川上さんは「今後も被害が出ないよう気を配り、困っている人がいたら声掛けしたい」と話した。
 同署によると、昨年の管内の特殊詐欺被害は2件で被害額は計16万5千円という。

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