大磯駅→平塚市民病院 バスの実証運行開始 既存路線を延伸

平塚市民病院への実証運行が始まった神奈川中央交通の路線バス=JR大磯駅前

 JR大磯駅から平塚市民病院(神奈川県平塚市南原)に向かう路線バスの実証運行が今月スタートした。同病院に通院する地元住民の増加を背景に、神奈川中央交通の既存路線を延伸した新ルート導入を検討する。来年3月末まで実施し、需要が確認されれば本格運行を目指す。

 実証実験に使うのは、他の公共交通の空白地帯の大磯町富士見地区を経由して大磯駅と二宮駅をつなぐ既存路線。普段は小中学生の登下校や通勤、買い物などの際に利用され、地元住民の生活の足となっているが、赤字路線で町が毎年約2千万円を補塡(ほてん)している。

 この路線の平日午前7時35分に二宮駅を出発する1便を実証に使う。大磯駅で折り返さず、国道1号や県道62号を通って同8時36分に同病院に到着する。

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