スマート農業で就農者支援 島原農高生、生産体系学ぶ 南島原市などと連携

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担当教諭(左)からアスパラガスの栽培方法などを教わる生徒=島原市、島原農高

 長崎県南島原市や県島原振興局、県立島原農業高(島原市下折橋町)などでつくる「南島原スマート農業推進コンソーシアム」(代表・松本政博市長)が、基幹産業の農業の維持発展のため新規就農者を増やす各種事業に取り組んでいる。3月からは同校園芸化学科と連携し、約1年間で生徒にアスパラガスの生産体系を学んでもらう。
 農林水産省の農林水産統計年報(2018~19年)によると、農業産出額の県内シェアは島原半島3市で43%を占め、南島原市と雲仙市がそれぞれ16%。県内では一大農産地となっている。しかし、高齢化や人口減少に伴い、1985年に6019あった南島原市の総農家数は、2015年には1113に減少(市農林課調べ)。それに伴い耕作放棄地も増えている。
 コンソーシアムはこれらの課題を解決するために、他の農産物に比べて初期投資が安く、少ない労働時間で栽培できるアスパラガスに着目。IT技術を活用するスマート農業を活用して参入のハードルを下げ、若者ら新規就農者を増やしていく。
 今回参加したのは同校3年の栗原大翔さん(17)と掘田大雅さん(17)。同校のハウス内に温度や湿度、日射量などを計測する環境モニタリング機器などを導入。その環境データを栽培に生かすとともに、生産農家との相互交流なども行う予定だ。
 初回の3月26日は担当教諭や同市職員らの指導の下で、農家から提供されたアスパラガス8株を同校のハウス内に植えた。栗原さんは「これまでメロンやトマトを栽培してきた。農作物は手を掛ければ掛けるほどおいしくなる。品質の良いアスパラガスを生産したい」と意気込んでいた。