アスレチックス 新守護神のローゼンタールが長期離脱濃厚に

アスレチックスが1年1100万ドルで獲得した新守護神、トレバー・ローゼンタールが新天地デビューを飾るのはかなり先になりそうだ。ローゼンタールは日本時間4月7日にテキサス州ダラスのグレッグ・パール医師を訪問。この医師は肩のスペシャリストとして知られており、ローゼンタールは胸郭出口症候群の手術を受けることを検討しているという。右肩の炎症により10日間の故障者リストに登録されているローゼンタールだが、手術を受ければ3~4ヶ月間にわたって長期離脱することになる。

ボブ・メルビン監督は日本時間4月8日のドジャース戦の試合開始前に「手術が検討されている。彼は今、手術を受けるかどうかを熟考しているところだ」とコメント。「おそらく彼は身近な人々と相談しているんじゃないかな。近いうちに決断が下されるだろう」とローゼンタールの現状について説明した。

球界トップクラスのクローザーであるリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックスへ移籍)を失ったアスレチックスは、2月に1年1100万ドルでローゼンタールと契約。スモールマーケット球団のアスレチックスとしてはかなりの好条件であり、球界を驚かせた。ところが、スプリング・トレーニングでは股関節を痛めて調整が遅れ、オープン戦は4試合に登板しただけ(防御率2.25)。さらに、シーズン開幕直前には右肩の炎症により故障者リストに登録された。

メルビンは「最終的には彼自身の決断になる。現時点では、何が勧められているのか私は知らない。グループとして話し合っていくことになるかもしれないね」と語る。なお、ローゼンタール不在のあいだは剛球左腕のジェイク・ディークマンがセーブ機会の大部分を担当することが予想されている。

現在30歳のローゼンタールは昨季ロイヤルズとパドレスで合計23試合に登板して1勝0敗11セーブ、防御率1.90、奪三振率14.45の好成績をマーク。今季はヘンドリックスに代わる新守護神として期待されていた。

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