小田急線沿線の魅力を感じてもらおうと、小田急電鉄は3月26日、新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)で地元野菜の直販イベントを開いた。同区の若手農家グループ「畑から、台所へ。」と協力、生産者と消費者の新たな接点の創出を目指した。
コロナ禍でも地域を盛り上げたいと、同社の鉄道部門の社員らが企画。区内で盛んな都市農業を発信するため、日頃直売所を訪れない層をターゲットに、平日の夕方に駅構内で開催した。
野菜は、地元特産ののらぼう菜や万福寺人参(にんじん)のほか、イチゴやタマゴなどを用意。イベントは3時間の予定だったが、2時間で売り切れるなど好評を博した。
同社の岡本浩資さん(37)は「地域の良さを実感し、沿線で長く暮らしてほしい」と語り、農家グループの井上広基さん(37)も「直売所の来店客と違う層にPRできた」と話した。
イベントは4月9日午後4時~同7時にも同駅南口付近で開く予定。