斎藤工がNetflix×テレ東ドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」に主演。パートナーは上野樹里

斎藤工と上野樹里が、Netflixとテレビ東京が共同で企画・制作し、2022年に全世界独占配信する予定のNetflixオリジナルシリーズ「ヒヤマケンタロウの妊娠」(日時未定)で共演することが分かった。

ドラマの原作は、坂井恵理氏による同名コミックス(講談社「BE LOVE KC」所載)。「もし男性が妊娠したら?」をテーマに、男女逆転生活やギャップをコミカルに描きながら、妊娠をきっかけに、今まで見えなかった社会に潜むさまざまな問題に直面した主人公が、奮闘しながらも徐々に周囲の人や自分自身を変えていく姿を描いた成長の物語だ。

監督を務めるのは、CMディレクターとして活躍する箱田優子氏と、「ハローグッバイ」「望郷」で第9回TAMA映画賞最優秀新進監督賞とおおさかシネマフェスティバル2018新人監督賞を受賞した、新進気鋭の実力派監督・菊地健雄氏。脚本は「全裸監督」シリーズ(Netflix)などを手掛けた山田能龍氏、映画「あのこは貴族」の岨手由貴子氏、映画「ミセス・ノイズィ」の天野千尋氏の3人が担当する。

斎藤が演じるのは、男性が妊娠・出産するようになった世界で、広告代理店の第一線で仕事をこなしてきた主人公・桧山健太郎。桧山は、ある日自分が妊娠していることを知る。パートナーの瀬戸亜季(上野)も自分が親になることは考えていなかったため、想定外の出来事に最初は戸惑う。妊娠したことを告げた日から、社内や社会から向けられるまなざし、妊婦が体験する苦労を、妊夫として向き合う桧山と寄り添い、共に迷う亜季。現代の妊娠・出産にまつわる多くの問題に直面しながらも、ついに2人は「産むか、産まないか」の決断を迫られる。

斎藤は主演を務めるにあたり「坂井先生による原作コミックスのあまりのリアリティーに、すぐさま『男性妊娠』の実例を調べていました。日々“今までの当たり前”が見直されながらも、それがくつがえされるには時間がかかる歯がゆい現代における、この男女の役割の入れ替わりを描く本作は、古き悪き常識に対する新時代のアンチテーゼになる可能性を秘めている気がしています」と作品の印象を明かす。

一方の上野は「パートナーの桧山が妊娠したことにより、亜季の抱く家族や家庭というものへのネガティブな概念との葛藤や、自由でありたいと願う亜季の価値観が変化したりと、桧山と共に成長していくキャラクターを楽しんで演じたいです。気軽に楽しめる作品でありながら、ジェンダーやマイノリティー、LGBTQなどへの理解を深めるきっかけとなる作品になれたらなと思います。自分らしく生き抜くすべての人へエールを送れるような作品になるよう、亜季を通して自分にできる役割を全力で全うしたいと思います。楽しみにしていてください」と意気込む。

そして、斎藤は「妊夫として過ごす時間は、既に驚きの連続です。何事にも多様性が求められている昨今、『ヒヤマケンタロウの妊娠』という坂井先生が産み出してくださった一つの新しい角度、ものの捉え方を、上野樹里さん、箱田監督、菊地監督をはじめ、日本映画界の要となる素晴らしきキャスト、スタッフ方々と共に作品にたのしく詰め込んで、広く深く軽やかにお届けできたらと思っております」とメッセージを送っている。

箱田監督は「男性が妊娠するというフィクションではありますが、描くのは彼らのリアルな生活です。制作を進める中、主人公たちと共に悩み、ささいなことに一喜一憂し、今まで言えなかった言葉を口にしている実感があります。優秀な脚本チームと熟考に熟考を重ねた脚本は、なんだか笑えてちょっと苦いシニカルポップ味。『ここ議論です!』が口癖になってきました。ご期待ください!」、菊地監督も「『男性が妊娠と出産を経験したら?』というシンプルかつ大胆な発想に懸けられた坂井恵理先生の原作を拝読して、男女を問わず現代を生きる私たちがより良く生きるためのヒントが詰まっていると感じました。斎藤工さん演じる桧山健太郎と上野樹里さん演じる瀬戸亜季が悩んだり衝突したり笑い合ったりする姿を通して、『〜らしさ』や『多様性』について考えるきっかけになるようなドラマをお届けできればうれしいです」とコメントを寄せている。

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